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視察調査報告書(東北)

期間平成26年7月1日(火)~7月3日(木)
目的
災害復旧とまちづくりについて
調査先1.岩手県陸前高田市
2.岩手県久慈市
対応者1.陸前高田市議会事務局 事務局長 戸羽良一
2.久慈市議会 副議長 下館祥二
 久慈市議会事務局 局長 大森正則

【陸前高田市】

陸前高田市における被害状況

被災世帯数全壊 3,803世帯(8,068世帯中)
部分 662世帯
合計 4,465世帯
人的被害総人口 24,246人 (震災前 3.11現在)
死者 1,550人
行方不明者 207人
合計 1,757人

陸前高田市では約8,068世帯中3,803世帯もの全壊、662世帯の部分壊,人口24,246名中、死者・不明者1,757名との報告を受け、あまりにもの被害の大きさに驚いた。市庁舎は5階にまで津波の被害を受け全壊し、現在は仮設庁舎での説明を受けた。職員の犠牲者も多く、職員不足もあるが他行政からの派遣職員の応援も含め、復興は確実に進行している。
戸羽局長の説明を受ける

戸羽局長の説明を受ける


仮庁舎のまえにて

仮庁舎のまえにて

復興の為の整備

  1. 市民の生命・財産を守る新たな津波防災施設の整備を促進する
    • 防潮堤等整備の促進
    • 河川堤防改修整備の促進
    • 緊急避難路等の整備
    • 津波監視施設の整備
  2. 大津波被害を想定したあらたな防災計画を検討構築する
    • 防災計画の整備 現計画の見直し、新たな大津波災害を想定した防災の策定
    • 防災生活圏の形成 新しい地区単位に防災計画を形成し、地区の特性を勘案した避難計画を策定する
  3. 大津波災害の教訓を踏まえた救援・救護体制を構築する
    • 避難時の防災体制の整備
    • 消防防災センターの整備
    • 消防救急通信指令設備の整備
    • 消防屯所の整備
    • 防災情報施設の整備
    • 広域防災拠点の整備
    • 災害し強い情報通信インフラの整備
  4. 地域の防災組織育成と防災意識の向上を促進する
    • 地域防災組織の育成支援
    • 防災知識の普及啓発
    • 津波に強い建築物の誘導・支援
    • 大震災の記録保存
  5. 災害に強い道づくり
    • 減災に寄与する道路整備
    • 新生「陸前高田」の道路ネットワークの整備

【久慈市】

被災世帯数全壊 359世帯
大規模半壊 89世帯
一部半壊 439世帯
一部損壊 439世帯
合計 1,300世帯
被害額合計 310億9015万円

久慈市(久憙漁港)では最大27mの遡上高の津波をうけ、沿岸部では3.93k㎡の浸水により、死者・不明者6名、全壊、半壊は計1300棟、被害金額合計310億9015万円もの被害を受けた。
久慈市では早期(H23.7.22)に復興計画を策定し、平成23年度を初年度とし、平成32年度を目標とする10カ年計画を策定した。
久慈市役所にて

久慈市役所にて


仮庁舎のまえにて

仮庁舎のまえにて

久慈市総合計画 ⇔ 久慈市復興計画

新たな視点による 新たなまちづくり

生活を再建する生活支援の充実=雇用機会の創出など
水産業を復興する水産施設の再建=つくり育てる漁業の推進など
交流人口を拡大する生産者と消費者との交流推進、体験型教育旅行等の推進など
災害に強い街づくりを進める各種ハード整備とソフト面の充実
再生可能エネルギー等に取り組む再生可能エネルギー等活用への取り組み、研究機関等との連携など

陸前高田市、久慈市の視察を終えてあらためて被害の大きさを実感し、被害者の皆様のご冥福をお祈りするとともに、残された両市職員の皆様の活躍に敬意を表したい。
陸前高田市では1757名もの犠牲者を出し、さらに震災後は約3000名もの住民が市外に転出されていることから、現在20000人を切る状態にある。今後、復興する為には働く場所と住宅の確保が必要である。
また、久慈市では震災後「久慈市議会災害時対応マニュアル」を作成し、災害時の対応を議会と行政と地域とが一体となって迅速に行えるよう整えている。
今後、加賀市においてもこのような対応が必要ではないかと思う。

三船十段記念館

久慈市生まれた柔道家三船九蔵の記念館である。ここでは書道家としての遺作や柔道家としての遺品等が展示してあり、氏の生前の活躍がうかがわれる。
加賀市においても深田久弥山の文化館があるが、大いに展示方法などを参考にしてもらいたい。

八甲田山

ここは映画「八甲田山」で有名になった山でもある。ロープウエーを登るとボランティアガイドがいて、山の様子、植物等を無料で親切に案内してくれた。
加賀市においても観光ボランティアの育成をし、これから増えるであろう観光客に対し、加賀市の魅力を発信して欲しい。