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視察調査報告書(福岡・水素エネルギー製品研究試験センター)

期間平成28年10月5日(水)
目的
新エネルギーとしての水素ガスに関連した、水素エネルギー新産業に関連した企業・各種関連製品の調査・研究のため
調査先公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター
対応者理事長・センター長
九州大学客員教授 工学博士 渡邊 正五

水素エネルギー製品研究試験センターの概要

同センターは、福岡水素戦略(Hy-Lifeプロジェクト)に掲げる「水素エネルギー新産業の育成・集積」を推進するため、福岡県が中心となって設立した公益財団法人である。水素ガス環境下で使用する「バルブ」、「センサー」、「ホース」他、自動車用、輸送トレーラー用、水素ステーション用の中型・大型の水素貯蔵容器まであらゆる水素関連製品の耐久試験や民間企業との共同研究などを通じて水素エネルギー新産業への参入を支援するために設立された国内唯一の施設である。

同施設の内容

■試作品等の製品試験

 耐久試験(環境、振動、圧力サイクルなど)
 性能試験(耐圧、気密、ガス透過など)の共同実施

■水素関連製品の開発

 民間企業とのバルブ、継手等の製品や財調の共同研究開発

■試験方法の開発

 水素エネルギー関連製品の実使用環境を模擬した試験方法を開発し、国内外標準化、基準適正化に反映

■セミナー・広報活動

 水素エネルギーに関する技術セミナーや安全講習等の開催及び施設見学会の実施

目的別試験施設

CRADLE棟(大型水素容器試験施設)

 世界最高性能の設備で燃料電池自動車産業を支援
 水素ステーション用畜圧器の開発、認証取得に取り組む企業を支援するための試験施設

H6~H9 高圧水素試験室

 2,400㎥/hの大流量で水素ガスを使用した耐久試験を実施

W3 環境温度圧力サイクル試験室

 最大圧力140MPaで、環境温度を指定しての液圧サイクル試験を実施

W4 常温圧力サイクル試験室

 最大圧力140MPaで、液圧サイクル試験を実施

W5 破裂試験室

 最大圧力380MPaで、水圧破裂試験を実施

W6 膨張量測定室

 大型水素容器の膨張量を測定

事務棟

最新の水素関連情報の発信や人材育成を支援
エントランスホールには展示コーナーを設け、水素エネルギー関連製品を展示、また、セミナー室では水素関連セミナーを開催する。

HyTReC棟

高圧水素ガスを使用可能な試験設備を完備
高圧の水素ガスを使用する様々な試験が実施可能。振動試験機や暴露試験機を備え、お客様の多様なニーズに応える。

H1~H5 高圧水素試験室

 試験体(容器、バルブ、センサー等)に対して、高圧水素ガスを使用した試験を実施

W1 水圧試験室(1)

 300L級の容器等に対して、水圧を使った圧力サイクル試験を実施

W2 水圧試験(2)

 容器等に対して、水圧を使った破裂試験と圧力サイクル試験を実施

M1~M2

 試験体に対して周りの温度を変化させる環境試験を実施  

M3~M4

 お客様お持ち込みの設備を設置して、低圧から高圧水素を使った試験を実施   

Ⅴ1

 200㎏までの試験体に対して、振動試験を実施

調査結果

これまでの石炭、石油などの化石燃料には限界があり、それらの代替エネルギーとして電気、水素の開発・研究は不可欠といえる。「水素エネルギー製品研究試験センター」は将来を見越した研究施設として、平成21年に水素エネルギーの開発促進、新産業としての育成、集積により、福岡県の産業の活性化と県民生活の質的向上を目指し、当時の知事の決断で公益財団法人として発足された。
現在、一部の車両メーカーでは水素自動車が実現化されているが、まだまだ地方にまではインフラの整備ができていないので普及されていない。
将来は自動車のみならず家庭の電気も水素をエネルギーとして利用可能となるので、加賀市においても他市に先駆けて調査・研究をして関連の企業誘致などに努める必要があるのではないか。

理事長・センター長 渡邊正五 氏


センター前にて (左から3人目が渡邊氏)